
貯金のリスクを知っていますか?
普段から貯金の大切さをお伝えしていますが、実は貯金して金融資産を築くだけでは安泰ではありません。
貯金のリスクはありますが回避可能なので、貯金のリスクを理解し、どのように行動するべきかを一緒に学びましょう。
「知っているか・知らないか」で変わることなので、今回で覚えていってください。
以下5つのことをお話していきます。
- お金の価値は変化する
- 日本経済と銀行預金の関係
- 現状の日本経済はどうなのか?
- インフレ対策でどうすればいいのか?
- 貯金はしないほうがいいのか?したほうがいいのか?
自己紹介


お金の価値は変化する
同じお金でも「インフレ・デフレ」によって、お金の価値が変化する
モノの価値・価格は変動しています。
例えば「マクドナルドのチーズバーガー」は昔は100円で食べられましたが、現在は140円出さないと食べることができません。
「はなまるうどんの:かけ小」は昔は100円で食べられましたが、現在は240円出さないと食べることができません。
このようにモノの価値・価格は変動しています。お金も同様に、価値が変動しているんです。
「お金の価値が変化する」ということは、現在持っている100万円がそれ以上にも、それ以下にもなる可能性がある。
現在持っているお金の価値が今後「上がる」か「下がるか」はインフレーション・デフレーションによって決まります。
インフレ(インフレーション)とは
物の量より買いたい人が多いことで値段が上がること。
(欲しい人が多いと値段は上がる)
物の値段が全体的に上がっていくことをインフレ(インフレーション)と呼びます。
- 物価上層
- 貯金の価値が下がる
- 金利が上がる
- 給料が上がり”やすい”
など生活への影響があります。
デフレ(デフレーション)とは
買いたい人より物の量が多すぎることで値段が下がること。
(欲しい人が少ないと値段は下がる)
物の値段が社会全体で値下がっていくことをデフレ(デフレーション)と呼びます。
- 物価が下がる
- 貯金の価値が上がる
- 金利が下がる
- 給料が上がり”にくい”
など生活への影響があります。
つまり、インフレになると、僕の大好きな貯金の価値が下がってしまうことになるんですよね…。
せっかく貯金したのに最悪…では実際にインフレ・デフレどっちに向かっているのかをお話していきます。



同じお金でも「インフレ・デフレ」によって、お金の価値が変化する
日本経済と銀行預金の関係


銀行預金で金利は微々たるものである
日本はインフレを目指している
先程「インフレになると貯金の価値が下がる」とお話しましたが、日本はインフレを”目指して”います。
日本に限らず、世界全体としても ”意向としては” 緩やかなインフレを目指していることが多いです。
インフレを目指している日本にいる状態で銀行にお金を預けるとどうなるか…?
銀行預金だけでは金利はほとんど付かないので、預けている間に物価が上昇(インフレ)した分だけ、お金の価値が下がることになります。



日本はインフレを “目指している” ので、貯金だけだとインフレによって貯金の価値が減ってしまう
現状の日本経済はどうなのか?


日本は長らくデフレ。
物価が最近少し上がっているが、給料は変わらないので生活環境はあまり良いとは言えない。
そもそもインフレと一言で言っても「良いインフレ」と「悪いインフレ」があります。
景気が良く2%物価上昇
↓
そして給料は3%上昇
材料費などの値上がりで2%インフレ
↓
しかし給料そのまま…又は下がる
「良いインフレ」が起こると物価の上昇分以上に賃金が上がることで生活は豊かになりますし、
貯金をして価値が減ってしまうので経済消費活動も活発になりやすいです。
本来であれば「良いインフレ」を国は目指したいところですが上手くいっておらず、最近まで日本は長らくデフレでした。
最近こそ物価が少し上がってきましたが給料は変わらない…または下がっているので生活は豊かになっていません。



日本は長らくデフレ
物価が最近少し上がっているが、給料は変わらないので生活環境はあまり良いとは言えない
貯金のインフレリスク回避法


日本や世界は緩やかなインフレを目指している
貯金の価値が減らないようにするには「株」「債権」「不動産」「外国通貨」「金」など、日本円以外の資産を持つ
日本や世界が緩やかなインフレを目指しているのは、インフレによって国民の生活水準を高めることや、消費を促して経済活動を活発にするのが目的です。
残念ながら日本は緩やかなインフレを目指しているものの、最近まで長いデフレでした。
物価が最近少し上がってきていますが、給料は変わっていないので「悪いインフレ」になりつつあります。生活環境は良いとは言えないでしょう。
日本政府も、世界経済も、緩やかなインフレを目指しているので、僕たちはそれに備えないといけません。
資産の全てを現金で保有していたら、インフレ時に貯金の価値が下がってしまうからです。
インフレに備えるには「株」「債権」「不動産」「外国通貨」「金」など、日本円以外の資産を持つことが有効
株式や不動産などの資産を持つことで、インフレによる物価上昇のメリットを受けられるので、インフレ対策になります。
例えば物価が上がって、不動産価格が上がると、不動産投資をしている人は賃貸費や売却費が上昇して儲かりますよね。
このような理由から、インフレに備えるには日本円以外の資産を持つことが有効です。
これは間違いないですが、一方で不安を煽って悪徳商法が多いので要注意が必要なのも事実…。
いわゆる資産運用ですが、初心者はまずこれだけ理解しておけばOKの記事を用意しているので、基礎を学びましょう。



国や世界は緩やかなインフレを目指している
インフレに備えるには、日本円以外の資産を持つことが大事
結論貯金はするの?しないの?


インフレのリスクはあるものの、貯金自体は必要!
インフレのリスクについてお話してきましたが貯金しないことは間違いなくリスクなので、貯金はした方が良いです。
大前提として「お金・貯金」そのものないとリスク回避もありませんよね。笑
貯金ゼロ円の状態で、貯金はインフレリスクがあるから怖い!と言っても無意味でしょう。笑
資産の全てを現金貯金するのはインフレリスクからも良くないですが、
逆にインフレを恐れすぎて資産の全てを株式投資などの資産運用に回すのもオススメしません。
まずは毎月の生活費の半年〜2年分くらいの貯金を作る。
そして、それ以上の余剰資金を「株式投資」「不動産投資」「債権」「外国通貨」などの資産運用に回すのがオススメ。
先に貯金をして生活の安定を整えてから、それ以上の余剰資金をインフレ対策のために資産運用することがオススメです。
まずは最低限の貯金を作ることが第一。インフレリスクや資産運用について考えるのはその後です。



インフレのリスクはあるものの、貯金自体は必要なこと!
まとめ:インフレリスクはあるが、貯金は必要
本記事の内容
貯金のインフレリスクはありますが、それを考えるのは最低限の貯金ができてからです。
何かあった時に貯金がまったくないと困るので、まずは貯金をするようにしましょう。
貯金する奴はアホ!
貯金ではインフレのリスクがあるから、投資しとけばOK!
などという適当な言葉を聞くこともありますが、惑わされず今やるべきことに集中してくださいね。
まず行うべきこと
- 貯金のインフレリスクを把握する
- インフレリスクを把握した上で、毎月の生活費の半年〜2年分の貯金をする
- 病気・転職・結婚・出産など何かあったときの為
- ②を確保した上で、それ以上の余剰金はインフレリスク対策のために資産運用などをする



現金貯金はインフレリスクがある
しかし、万が一の時に貯金ゼロだと困るので半年〜2年の生活費を貯金で確保する
それ以上の余剰金はインフレ対策のために資産運用を行うのがオススメ!
少しでも参考になったら嬉しいです