
貯金はボーナスだけでしかしていない
こんな人も多いと思いでしょう…。
本日は「ボーナスだけで貯金する危険性」についてお話します。
貯金なんて毎月しなくてもボーナスが入った時にすれば問題ないだろうと考えている人はいませんか?
実は…これはとても危険な考え方です。
貯金は毎月の月収から行い、ボーナスの扱い方を見直してください。
結論!
ボーナスは無いモノと考える!
自己紹介


ボーナスとは?企業が支払わない可能性がある特別支給金
ボーナスの定義
企業は雇用者に対して支払い義務が無い特別支給金
ボーナスは支払い義務が無い!?
僕ら毎年もらっているけど、どういうこと!?
このように思うかも知れませんが、実はボーナスの支払いについては労働基準法に定められていないんです。
求人情報や雇用契約書に「ボーナス〜回:合計〜ヶ月分」と提示されていますが、これに対する支払い義務は会社にはありません。
つまり会社にとってボーナスは出しても良いし、出さなくても良いお金なんですよね。
まあ確実ではないとはいえ、今までも雇用契約通りボーナス支給されていたから大丈夫だろう!と考える人もいるでしょう。
しかし、それは今までが会社に支払い能力があっただけで今後も同じように支払えるかは分かりません。
支払われない可能性があるものをあてにして「ローンの支払」「生活費支払い」「貯金」をすることは危険だと思いませんか?
そもそもボーナスは会社に利益がないと出すことができません。
そのため会社として業績が悪くなったり、2020年の世界的ウィルス騒動などで世界経済の悪化で売上が激減する場合もありますよね。
そんなときは会社としても余裕が無いのでボーナスを支払うのが厳しくなり、ボーナス減額や完全カットなどもありえるんです。
一方で月給はボーナスよりも下げることが難しく比較的安定したお金。
仮に月給が下がるとしたら、「ボーナス」「各種手当」「福利厚生」などを削減した後の最終手段になるので月給の方が安定しています。
同じ年収400万円の例
- 月給33万円
- ボーナス無し=年収400万円
- 月給25万円
- ボーナス:年間100万円=年収400万円
この場合では、月給33万円でボーナス無しの方が安定していることになります。
ボーナスは業績や社会情勢によって減額や完全カットもありえますが、基本月給はなかなか下がることはありません。
そのため安定して年収400万円を稼ぐことができるのは、前者の月給33万円の方になるんです。
雇用契約書にボーナス支給について書かれていても、それはあくまで目安に過ぎません。
業績悪化や、極論会社の都合で下げられることも充分にありえるので注意してください。
住宅ローンの支払いや生活費をボーナスがある前提で組んでいる人も多いと思いますが、それはいつ崩壊するか分からない危険な家計…。



ボーナスとは、企業は雇用者に対して支払い義務が無い特別支給金
ボーナスのみ貯金が危険な理由3選
①:ボーナスのみ貯金だと貯金額が不安定


給料は固定収入
ボーナスは変動収入
ボーナスは労働者に対しての支払い義務が無いので、業績悪化やその他の要因でボーナス減額または完全カットもありえます。
そんな不安定なボーナスのみで貯金していると、貯金額が安定しません。
毎月貯金できていなくてもボーナスで貯金すれば良いだろう!と思っている人も多いでしょうが、それは完全に間違いです。
- 賞与は絶対に出るものではない
- 会社から評価も毎年同じではない
- リーマンショック・コロナショックなど世界経済の悪化
など突然の変化・不況はいつ起こるか分からないですし、個人では対策不可能なこと。
「給料は固定収入」「ボーナスは変動収入」
給料は下げにくいですが、ボーナス支給の減額・完全カットなどは会社の判断ですることが可能です。
そのためボーナスは「あったらラッキー」くらいに考え、ローンの支払い・生活費支払い・貯金のあてにしないでください。
ボーナスをあてにしないと生活できないよ!と思う人もいるでしょうが、この機会に節約にチャレンジしてほしいです。
「家賃」「車のグレード」「車の必要有無」「格安SIM」「保険」など、改善できる固定費は必ずあります。
まずは固定費を見直して、その後に食費などの変動費の見直しをしましょう。
大事なことは、「家賃」「車」などの固定費から見直すこと!
固定費は一度改善したら、その後も自動的に節約になるので大きな影響になります。



給料は固定収入
ボーナスは変動収入
②:ボーナスのみ貯金だと収支の改善が難しい


人には現状維持バイアスがある
現状維持バイアスとは、未知なことや変化を避けて今まで通りにしたいと思う気持ち
毎月の生活費は赤字だけどボーナスで補填できているから、今後も大丈夫だろう。今後も続くだろうと思ってしまいがちですよね。
しかし何度もお話したようにボーナスは必ず支払われるものではなく、いつなくなるか分かりません。
だからこそ、今のうちに収支の改善をしてほしいんです。
現状維持バイアスにかかると、たとえ有益なことでも変化を嫌って何もしなくなります。
「格安SIM」「ふるさと納税」「ポイントサイト」が良い例で、一度やると簡単に節約できるのに多くの人はやっていませんよね?
- スマホの通信会社を大手キャリアから、LINEモバイルなどの「格安SIM」に乗り換えること
- 日々のネットショッピングや旅行・美容院などの予約で「ポイントサイト」を使うこと
- 「ふるさと納税」をして、実質無料で多くの食材・返礼品をもらうこと
など、誰でも簡単にお得にできるようなことですら、やらない人が多いですよね。
これが現状維持バイアスであり、今なんとかなっているから別に良いかと思ってしまいがちなんですよ。
例えばスマホの通信ではキャリアは月7,000円ほどしますが、格安SIMでは月2,000円ほどなので、月額5,000円(年間60,000円)も得をします。
僕自身も格安SIMに変えてから、数十万円以上の節約恩恵を受けていますし、やらないのは確実に損だと思っています。



ボーナスのみ貯金をしていると万が一の時に収支を改善できない
今のうちから節約して、月収から貯金できるように終始改善することが大事!
③:ボーナスのみ貯金は家計破綻と紙一重


ボーナスだけ貯金だとボーナスの額で貯金額が決定される
ボーナスが支払われないような状態では、基本月給も下がっているかも知れない…
ボーナスは支給が約束されたものでは無く、業績悪化などで支給されない場合もあります。
まあ、ボーナスがでなくても貯金ができないだけだから良いか!+−ゼロか!
このように思ってしまう人もいるでしょう…。
しかしボーナスが出ないような状態では貯金できないだけでなく、基本の月給も下がっている可能性が出てきます。
たとえ基本月給は変わらなかったとしても
「各種手当の廃止」「福利厚生の廃止」「社宅廃止」などによって、実質的な給料下げになりかねません。
貯金をボーナス頼りにすることは危険ですし、月々の支出を節約していないことも危険です。
住宅ローン破産について
住宅ローンをこれから組む人は注意してほしいですが、支払いにボーナス支払いはしないようにしてください。
何度もお話したように、ボーナスは必ず出るものではなく保証なんてありません。
必ず出るものではないのに、必ず出る前提でボーナス支払いをするのはおかしいと思いませんか?
事実…住宅ローンをボーナス払いをして組んだことで、コロナショックなどの経済悪化によってボーナスが完全カットされたことで支払えず、住宅ローン破綻している人もいます。
これは他人事ではありません。
〜〜〜ショックなど不景気はいつ何が起こるか分からないので、ボーナス支払いを前提にするのは危険です。
すでにボーナス支払いを設定している人は、毎月の収入から貯金をするようにしてください。
貯金があればボーナスが出なくてもある程度対応できるので、毎月の収入からしっかり貯金するようにしましょう



ボーナスが支払われないような状態の時は、基本月給も下がっているかも知れない…
だから月々の収入から貯金をすることが大切
まとめ:ボーナス依存は家計破綻の第一歩
本記事の内容
「ボーナス頼りの貯金は危険である3つの理由」についてお話してきました。
簡単に復習すると
- ボーナスは必ず支払われるものでは無い
- 必ず支払われるものでは無いものを、支払われること前提に計画するのは間違っている
- ボーナスが支払われない時には、基本給や各種手当も下げられている可能性があるから、今のうちに月の収支を改善することが大事
昔は国や企業が年金や終身雇用、年功序列などで守ってくれていましたが、今はそうではありません。
自分の身は自分で守らないといけないので、今のうちから節約貯金、知識を得て備えましょう。
僕のブログやYouTubeチャンネルでは、ひたすら節約貯金について具体的にお話しているので一緒に頑張りましょうね!



ボーナス依存は家計破綻の第一歩
ある程度安心できる基本の月給を基準に、毎月の支出や貯金額を決めるようにしましょう
少しでも参考になったら嬉しいです