
実は日本人は貯金が得意ではありません
今回は日本人の金融資産データを見ていきます。
イメージとして日本人は貯金が得意と思われがちですが、実は貯金をできている人は少ないということが理解できます。
老後2,000万円問題の解決も含めて、貯金があることで多くの選択肢を取れるようになるので一緒に頑張りましょう!
自己紹介


金融広報中委員会の家計の金融行動に関する世論調査の結果
平均値と中央値は違く、中央値が現実的なデータである
平均値は一部の突き抜けた人のデータも反映されるので、多くの人がイメージしている平均とはかけ離れる
例えば「1人の年収が1億円」「9人の年収がゼロ円」この10人集団の平均年収は1,000万円になりますが、これは一人年収が飛び抜けているだけであり多くの人は年収ゼロ円です。
これは極端な例ですが平均値では参考データになりにくいので、中央値を見るようにしましょう。
「単身世帯」「二人以上世帯」で「金融資産」「借入金」の2つのデータを見る
単身世帯:2,500回答
金融資産について
- 金融資産保有額:平均値645万円_中央値45万円
- 金融資産を保有している人のみの金融資産保有額:平均値1,059万円_中央値300万円
- 一年前より金融資産が減った:26.7%
- 一年前より金融資産が増えた:34.7%
- 一年前と金融資産が変わらない:38.6%
借入金について
- 借入金のある世帯:19.3%
- 借入金のある世帯のみの借入金:平均値341万円_中央値100万円
- 資産負債のバランスを意識したことがない:82%
二人以上世帯:3,222回答
金融資産について
- 金融資産保有額:平均値1,139万円_中央値419万円
- 金融資産を保有している人のみの金融資産保有額:平均値1,537万円_中央値800万円
- 一年前より金融資産が減った:29.2%
- 一年前より金融資産が増えた:22.4%
- 一年前と変わらない:44.9%
借入金について
- 借入金のある世帯:41.8%
- 借入金のある世帯のみの借入金:平均値1,587万円_中央値1,200万円
- 資産負債のバランスを意識したことがない:64.1%
かなり衝撃的なデータですよね。
特に単身世帯の金融資産額がひどくて、「中央値45万円」・「金融資産を持っている人のみ対象にした回答の中央値300万円」とありました。
中央値45万円はほんとにまずくて、「病気」「転職」「失業」などのことが起きた場合に一瞬で詰んでしまいます…。
早急に節約貯金スキルを得て、金融資産を増やすようにしてほしいと思いました。



金融資産を持っている人が少ない
日本人は貯金が得意なイメージがあるが、実際はそうではない
金融資産についての考え


「貯める」スキルが弱い
今回のデータから見ても、僕は多くの人に『貯める力』が足りないと感じています。
さすがに単身世帯の金融資産中央値45万円はまずいので、まずは100万円を目安に貯金してほしいと思いました。
「平均値」と「中央値」でここまで金融資産の多い人・少ない人の差が開いていますが、単身世帯の金融資産中央値45万では、いざという時の医療費も出せないレベルでしょう。
このままでは不測の事態が起きた時に生活が詰んでしまうので、最低ラインとして100万円の貯金は用意するようにしてください。
「稼いだお金以上は使わない」+「先取り貯金」をすることで、家計は改善され貯金も増えていくでしょう。
月収の10~20%を先取り貯金の目安にしてください。これが出来れば家計が破綻することはありえませんし、徐々に貯金額も増えていきます。
特に問題だと感じた点
一年前より金融資産が増えていない人が多い…!
- 単身世帯:65.3%
- 「減った」または「変わらない」
- つまり65.3%が一年前より貯金が増えていない
- 二人以上世帯:67.3%
- 「減った」または「変わらない」
- つまり67.3%が一年前より貯金が増えていない
単身世帯も二人以上世帯も、実に60%以上の人が一年前より貯金が増えていないんです。
これ…まずいとは思いませんか?
このデータは「赤字家計」または「使い切り家計」が多いことを表しています。
少額でもいいので、さすがに一年前よりは資産を増やすようにしましょう。赤字家計を脱出するだけでも少しずつ貯金は増えていきますし、家計の安定感が変わります。
こんな状況では、その日の生活に必死で投資どころではありません。
お金の余裕は心の余裕なので、お金があるからこそ心穏やかに長期的な視点でお金と向き合えるようになります。



単身世帯:65.3%
二人以上世帯:67.3%
こんなに多くの人が一年前より金融資産が増えていないのはマズイです
赤字が出ない健全な家計であれば、少しずつでも毎年金融資産は確実に増えていきます
しかしこのデータからは多くの人たちが収入以上の支出で暮らしているまたは、収入を全て使い切っていることを表しています
これはマズイので早急に節約貯金スキルを獲得しましょう
借入金についての考え


二人以上世帯の借入金は多い:41.8%
借入金は単身世帯は少なめ、二人以上世帯は多めになっています。
このデータを見ると二人以上世帯はライフスタイルの変化により「マイホーム」「マイカー」などの大きな出費に加え、保険などの細々した出費も増えたのかなと推測できます。
マイホーム・マイカーを買う際は金利をしっかり意識して、本当に必要かどうかを判断するようにしましょう。
特に家を買う時は35年ローンを組む人が多いですが、35年後の世界なんて誰にも分かりません。
「仕事」「住む場所」「家族構成」「収入」…あらゆることが先のことは分からず不透明なので、慎重に考えるべきです。
5〜10年後ですら経済学者でも分からないので、本当に35年ローンを組む必要があるのでしょうか?35年ローンを組んでも大丈夫ですか?
「周り人」や「お金持ちの人」が〜〜〜を持っていて羨ましいと感じることもあるでしょう。しかし…
周りが持っているから、僕たちも買おうかなーと決めるのは辞めてください
周りに流されることなく、あなたにとってそれは本当に必要なのかを軸に判断してほしいと思っています



二人以上世帯の41.8%は、借入金をしている
お金を借りる際は「本当に必要か」「返済期間は適切か」を熟考して決めましょう
「何となく」で決めるのは絶対に避けてください!
貯める力をつけることが大切


貯金はお金に関する基本中の基本
お金には「稼ぐ」「増やす」「貯める」の力がありますが、僕としてはまず「貯める」力を身に付けてほしいと思っていまう。
貯金はお金に関する基本中の基本であり、一番先に獲得するべきスキルと言えます。
「貯める」「稼ぐ」「増やす」
この順序で、お金に関する力を高めていきましょう
お金に関する力
全てを支えるのは貯金力です。
貯金をして生活基盤の安定を作ってから、自己投資をして稼ぐことや(昇給転職副業)、金融投資をして増やすことにチャレンジしていきましょう。
僕がYouTubeやブログなどに挑戦して結果を出せているのも、貯金という生活の基盤があるからこそです。
昔は終身雇用・年功序列賃金で安定していた時代もありましたが、もう時代は変わりました。
「終身雇用・年功序列の消滅」
「年金の減額」
「少子高齢化」
「非正規雇用」
「増税」
など安定とは程遠い時代で、これからどうなるか分からないからこそお金と真剣に向き合う必要があります。
多くの人が買っている・やっている “と思い込んでいる” 車・家・保険・結婚は全員が必ずやらなきゃいけないわけではありません。
その人の価値観、生き方、収入によって違って当たり前ですし、自分の身は自分で守るためにお金と向き合う必要があります。
周りの常識を押し付けられたり流されたりすることなく、本当に自分が欲しいモノは何なのかを知り行動するようにしましょう。
そうすることで自分なりの軸を持つことができ、余計なお金を使うことなく、節約貯金スキルを獲得できるはずです。



貯金はお金に関する基本中の基本
まとめ:日本人は実は貯金ができていない
本記事の内容
日本人は貯金が得意なイメージを持っていたかも知れませんが、実はそんなことないとデータから分かりましたね。
金融資産も少なく、65%以上が毎年金融資産が増えていないという衝撃データでした。
赤字が出ない健全な家計であれば、少しずつでも金融資産が増えていくはず…。
それにも関わらず金融資産が増えていないということは、多くの人たちが収入以上の支出生活をしているか、収入を全て使い切っていることになります。
これはさすがにマズイですし、病気・転職・失業などの不測の事態が起こったら対応不可能になってしまいます。
このデータはほんとに参考になるので反面教師として学び、これからの節約貯金生活に活かしてください。
節約貯金は生活を支える基本中の基本なので、これからも一緒に勉強していきましょう。



日本人は実は貯金ができていなかった!
貯金額も少なく、毎年お金が増えていない人が65%を超えている!
節約貯金は生活を支える基本なので、このデータを反面教師としてこれからの生活に活かしてください!
少しでも参考になったら嬉しいです